日本の筑波大学が生み出した、ある革新的な技術が世界で注目を集めています。それは、どれだけ歩いても元の場所から進まない、不思議なロボットタイルの床、「CirculaFloor(サーキュラフロア)」です。VR、つまり仮想現実の空間を無限に歩き回ることができる一方で、現実の世界では狭い一か所に留まり続けられるという、まるで魔法のような装置なのです。
この技術の核となるのは、足元で自律的に動く複数のロボットタイルです。ホロノミック機構と呼ばれる特殊な仕組みにより、タイルは360度どの方向へも自由に移動することができます。利用者が一歩を踏み出そうとすると、床のセンサーが足の位置を感知し、次の着地点へタイルが先回りして移動するのです。そして、歩行に合わせて足元のタイルを絶妙に後方へスライドさせることで、歩いている本人は前進している感覚を持ちながら、実際の位置はその場に固定され続けるのです。
わずか5平方メートルほどのスペースがあれば、終わりのない広大な世界を歩き続けることが可能です。平地を歩くだけではありません。タイル自体が上下に動く機能も備えており、仮想空間内の階段や坂道を登り降りする感覚までも、リアルに再現することができるのです。
この研究の歴史は深く、2006年頃には既に学術的な発表が行われていました。長年にわたり改良が続けられ、近年では最新のVR機器と連携したり、無限に階段を登り続けるシステムへと進化を遂げています。かつてはハードウェア開発の難しさから実用化が難しいと見られることもありましたが、VRやメタバース市場の急成長に伴い、その真価が見直され始めています。ゲームなどのエンターテインメント分野に限らず、リハビリテーションや職業訓練、建築物の内覧など、幅広い分野での活用が期待されているのです。
日本の大学で地道に育まれてきたこの技術が、およそ20年近い時を経て、世界の最先端技術として再び脚光を浴びています。シンプルなアイデアを精巧なロボット工学で実現した日本のものづくりに対し、海外からは技術的な関心や、ユニークな視点からの意見が多く寄せられています。
このような日本の革新的な技術に対して、世界のネットユーザーたちがどのような反応を示しているのか。その反応の数々をご紹介します。
脳がバグる映像だ…
— 感動日本! (@kandonippon) December 21, 2025
筑波大学が開発した「歩いても進まない床」が凄すぎる。何が一番ヤバいって、これが最新技術じゃなくて15年以上前の研究だってこと。日本、時代を先取りしすぎだろ。足元にロボットが勝手に先回りするから、VR空間で『無限』に歩けるし階段も登れる。今こそ実用化されてほしい技術 pic.twitter.com/nq2vQ0wby4
海外の反応
👱♂️ 「つま先クラッシャー9000」と名付けよう。
👷🏽♂️ ピンチポイント(挟み込み箇所)で怪我しそうだな。
👨💼 角が尖りすぎだろ。これ保険降りないぞ。
🙍♂️ 本格的なバスケシミュレーターかと思ったら、20分後に予期せぬ動きでプラットフォームがなくて落下、背骨骨折、会社は責任負わず、ってなりそう。
👩🏼🦰 ゲーム内のことより、動いてるギザギザの金属キューブに物理的に倒れ込む方が心配だわ。
🧑🏾 もし足を踏み外して転んだら、ゲーム内でも転ぶのかな?
👨🏿🦱 ああ、ラグが起きた瞬間に顔面強打だな。
👨💻 デザインがとてもヒューマン(人道的)ですね。
🧑🏻 もし急に方向転換して、狂ったように走り出したら、ロボットたちは追いつけるのかな?
👨🏻💻 些細なバグが出るまで待ってみようぜ。
👩🏽 1回小さなミスをしただけで、何かを壊しそうだ。
👱♀️ ディズニーの研究チームがもっといい仕事してたぞ。ホロタイル・フロアってやつ。
👨🏫 正直、スペースとコストの問題でみんな離れていったんだろうな。Virtuix Omniみたいな、もっと省スペースなやつに移行したんだよ。
👴🏼 14年前のものだけど、まるで昨日出たばかりみたいに色褪せないな。
👨🎨 これは岩田洋夫氏によるアート作品で、2009年にミラノの「Tokyo Fiber Senseware ’09」で展示されたものだ。何かの問題を解決するためのものじゃないよ。
👩🏻🏫 すごい発見! 「CirculaFloor(サーキュラフロア)」は、2004年頃に筑波大学の岩田洋夫研究室が開発した古典的なプロトタイプね。スマートなロボットタイルが循環して、その場に留まらせるという先駆的なアイデアよ。
🧑🏽 誰かが指摘してると思うけど、これも第一世代だ。どんな技術も小さく、良く、速くなっていく。最初のコンピューターと現代のスマホを比べてみなよ……。
👨🏼🔬 進歩ってのは一朝一夕にはいかないもんだ。100個試して、いくつかは失敗するが、そこから学ぶんだよ。これは他の選択肢より劣るかもしれないし、未完成品だが、挑戦していること自体は悪くない。
👱🏻♂️ ホロデッキへの重要なマイルストーンだね。とっくにあると思ってたけど!? アプリはどこだ?
👨🏻🚀 ホロデッキの実現に一歩近づいたな! ダジャレだけど。
🧑🏿 ロックマンの消えるブロックが現実に近づいてるみたいだ。
👱♂️ 遅すぎる。俺たちにはもう無限トレッドミルがあるだろ。
👨🏿✈️ 残念ながら、アメリカの陸運局(DMV)での待ち時間をシミュレートするくらいの速さしかないな。
👨💼 平均的な人間が「出世の階段(corporate ladder)」を登ってる姿だな……。
👨🏽💼 会社で20年勤めても一度も昇進しない時の気分はこんな感じだよ。
🧛♂️ ゾンビがやっと有酸素運動できるようになったか。
🦹♂️ 刑務所から脱出するマグニートーみたいだ。
👩🏼🌾 人間用ハムスターホイールだな。
👱♂️ これとトレッドミルデスクがあれば、人類は文字通り外に出なくなるな。
🧑🏻💻 ついに、芝生に触れること(外出)を拒むゲーマーのためのトレッドミルができたか……バーチャルですら拒否かよ。
👩🏽🦱 VRの目的って、二度と歩かずに体験を得ることだと思ってたんだけど。
👨🏼🚀 これでVR内で永遠に歩けるようになったわけか……体はどこにも移動してないのにな。フィットネスの概念が変わるぞ。
👷🏻♂️ 面白い……でも何に応用できるんだ? 建築とかかな。実際に建設される前に、新しい建物の中を歩き回れるとか?
🧗♂️ 階段を降りるシミュレーションには使えそうだな。
👨🏽🔬 全方向トレッドミルは見たことあるけど、これだと階段も再現できる可能性があるってことか。
👳♂️ 無限の世界、制限のない探検……たった1平方メートルの中に立ちながらにしてな。これが進歩だ。
👨🏿💻 VR移動におけるブレイクスルーだ。無限歩行のパラドックスが解決された。用途はトレーニングシミュレーション、セラピー、ゲーム、物流倉庫など。日本はロボット革新をリードしてるな。
👩🏼🔬 まるでSFから飛び出してきたみたいだ。賢いエンジニアリングだけど、VRの進歩がヘッドセットだけじゃなく、物理的なシステムにも関わってきていることを思い出させるね。
👨🏻💻 ソフトウェアエンジニアとして言わせてもらうと、地面に巨大なボールを埋め込んで、それを回転させるモーショントラッカーを使った方が安くてマシだ。これだけの数のロボットのコードを書くのは複雑でバグりやすい。
👷🏿♂️ 単に床全体をロボットで動くタイルにすればいいだけじゃないか。
🧑🏼🎨 俺は天井から自分を吊るして、床の上を滑るモコモコの靴下を履くだけにするよ。DIY立体機動装置だ。
👨🔬 リック・アンド・モーティのエピソードみたいだ。リックを偽の世界に入れて、金庫を開けさせようとするやつ。
👩🏻 これが進化しすぎて逃げられなくなるっていうホラーストーリーができそう。
👨🏼🎬 エンターテイメントの没入感の未来は楽しそうだな! ホラーゲームをやるまではな。スリル満点だろうよ(笑)。
🧑🏽 VRで『デス・ストランディング』のコアなゲームプレイをするには完璧だな。
🧝♂️ スカイリムのステルスアーチャーには完璧だな、忍び足しかできないから。
🧑🏼 ああ……Katwalk C2っていう歩行デバイス持ってるけど、スカイリムが完全に別ゲーになったよ。ホワイトランに着く前にヘトヘトになったけどな。
👩🏻 日本では圧電タイルを使って歩行を電気に変えてるんだ。これらのタイルは足音の運動エネルギーを捉える。日常の動きを実用的な再生可能エネルギーに変える方法だよ。
👨🏽 日本なら疑う余地はないな。
👨🎓 そうやって機械工学の修士号を取るんだよ。よくやった!
👷🏼♀️ 落ちる危険性が高そうだけど、これから来る未来の始まりとしては超クールだ!
👨🏾💼 動かずにVRで無限に歩ける機能は画期的だ。これからどう進化していくか楽しみだね。
👴🏼 「床は動いているが、未来は我々の前で立ち止まっている」
コメントは以上になります。
安全性について心配する声や、万が一の事故を想像した厳しい意見も少なくありませんでした。その一方で、まるでSF映画やゲームの世界が現実になったかのような未来を感じ取り、期待を寄せる声も数多く寄せられていました。
20年近く前の技術が、現代のVRブームによって再評価されているという事実は、日本の研究がいかに先を見据えていたかを表していると言えるでしょう。一見すると不思議で複雑なこの装置も、試行錯誤を重ねることで、いつか私たちの生活をより豊かにする当たり前の技術へと進化していくのかもしれませんね。


コメント
サイドステップとかできるようになれば意味があるかもしれないけど
この前身するだけの装置はどう使うんだろう
最近、なんでも全部AI動画に見える症候群になった