20日、中東の空気が一層緊迫する中、イスラエルのサール外相と日本の岩屋外相が電話で会談を行いました。会談時間はおよそ25分。この短い対話の中に、国際情勢の複雑な現実と、日本の立ち位置が色濃くにじみ出ています。
会談後、サール外相はSNSを通じて「イランが核を持つことは絶対に許されない。日本の姿勢に感謝する」と投稿し、世界中の注目を集めました。特に「イランを北朝鮮のようにさせてはならない」という言葉には、強い危機感と断固とした決意が感じられます。
岩屋外相はこれに対し、イランの核開発には明確に反対しつつも、軍事的な報復の応酬について深い懸念を表明しました。「いかなるさらなるエスカレーションも避けるべきで、今は冷静な対応が求められている」と強調。加えて、現地に暮らす日本人の安全確保についても、イスラエルに協力を求めました。
しかし、現地の情勢はそれとは対照的に激しさを増しています。6月13日、イスラエルがイランに対して先制攻撃を開始して以来、軍事衝突は止まる気配を見せず、被害は日増しに深刻になっています。イラン保健省の発表によると、これまでにイラン国内でおよそ430人が死亡し、負傷者は3,500人を超えました。標的には核関連施設も含まれ、中部イスファハンやナタンズの地下施設も攻撃を受け、遠心分離機が深刻な損傷を受けたと見られています。
一方、イラン側の反撃も始まり、イスラエル北部ハイファでは少なくとも23人が重軽傷を負っています。軍事的衝突が民間人の生活に直結し、多くの人々の平穏な日常が突然、脅かされています。
こうした中、サール外相はドイツメディアに対し「イランの核開発能力は、今回の攻撃により2〜3年は遅れた」と発言。軍事的手段による抑止の効果を強調していますが、イラン側は「核計画は平和目的であり、攻撃が続く限り協議は再開できない」として強く反発しています。国際原子力機関の監視下であることも繰り返し強調し、自国の立場を正当化しようとする姿勢が鮮明になっています。
国連では緊急会合が開かれ、グテーレス事務総長が「この衝突は制御できない火種となりかねない」と警鐘を鳴らしました。世界各国からも冷静な対応と対話の再開を求める声が上がっていますが、当事国は依然として強硬な姿勢を崩していません。
こうした動きの中、日本は一貫して外交的解決を求め、対話による沈静化を呼びかけています。サール外相のSNS投稿は、イスラエルが国際的な支持を得ようとする一方で、その立場に対する賛否が世界中で噴き出すきっかけともなりました。このあと、世界の人々がどのような声を寄せているのか、その反応を一緒に見ていきましょう。
海外の反応
🧑🏾💼 核を持ち、検査を拒否し、NPTにも署名せず、同盟国から核を盗んだ国が、今さら他国に持つなと説教するのか?イランはJCPOAに署名し、IAEA査察を受け入れ、完全に履行していた――それを破棄したのはどちらだったか忘れたのか?“サムソン・オプション”という名の全地球核報復をちらつかせ、透明性も責任も放棄したあなたたちが、他国を危険視する。偽善は放射能よりも有毒だ。
🧑🏾♂️ もしどの国も核を持たなければ、世界は平和になるだろう。とりわけ無検査の核兵器を持つイスラエルこそが最大の脅威だ。“ビッグ・イスラエル”の野望は国際社会に対する明確な危険そのものだ。
👱♂️ ようやく日本の明確な姿勢が示された。もう一度、ならず者国家に核を持たせる余裕はない。イランが北朝鮮の二の舞を演じようとすれば、制裁以上の報復が待っている。核兵器は断じて認められない。
🧑🏽💼 あなたたちのテロリスト政権によるイラン侵略を即刻やめよ。選択肢は二つ、外交か戦争だ。何の挑発もないまま攻撃し、外交の機会を台無しにしたのはあなたたち自身だ。
👱♂️ 拍手!日本は正しい側にいる!
🧑🏽 原爆を投下した者と、今語る者よ。核兵器などゴミ同然だ。人の役に立つものなど何一つない。
🧑🏽💼 日本はアメリカに脅されてこの声明に署名させられただけだ。イスラエルへの世論は世界で最も冷たいものだ。
🧑🏽💼 イスラエルが北朝鮮のようになることなど絶対に許されない。核兵器は持つべきではない。
👱♂️ あなたたちも核を持つべきではない。さっさとフランスに返せ。
👱♀️ で、あなたたちも核を放棄するつもりなの?
👨💼 G7の一員である日本が、一体どちら側の断崖に立っているのかと思っていた。ドイツやアメリカ、イタリアと肩を並べるのか、それとも…?
👱♂️ 誰が気にするってんだ?お前に核を持つ資格があるのか?
👱♀️ どうしてそんなに核兵器を持ってるの?友達が知りたがってるのだけど。
🧑🏽💼 戦争を仕掛けたのはそちらだろ?イランへの攻撃の報いをいま目の当たりにしているのでは?
👨💼 本当に岩屋外務大臣はイランの核を強く非難すると同時に、イスラエルの軍事行動も激しく非難し、一方的攻撃を到底許容できないと述べている。核問題は交渉で解決すべきと主張しているのに、あなたたちは中東に火種をまき、嘘と孤立の泥沼に逃れようとしている。しかし人々は目覚め、日々その実態を暴き続けている。
🧑🏾 イスラエルに核があってイランにないのはなぜだ?イランが持てないなら、イスラエルも持つべきではない。イランはイスラエルとアメリカの双方を脅威と感じている。もしイスラエルがパレスチナを完全に壊滅できるなら、イランも同じ目に遭うだろう。
👨💼 イランには核兵器がない。だから…ありがとうってことかな?次はグアテマラにタイムマシンを発明させないよう頼んでくれ。
👱♂️ くたばれ…お前らのこと誰も好きじゃない……誰一人としてな!
🧑 北朝鮮は核を持っているが、誰にも攻撃されず、彼らも誰にも攻撃していない。不思議だ。
コメントは以上になります。
今回寄せられた反応には、単なる賛否を超えて、核の公平性や国家の信頼性、そして外交の本質について深く問いかける声が数多く見られましたね。
特定の国の主張に対しては厳しい視線が向けられる一方で、日本の立場や行動を評価する意見も存在し、国際社会の見方が決して一枚岩ではないことが浮き彫りとなりました。
核を巡る議論は、国境を越えて人々の価値観や記憶を刺激し、それぞれの国が持つ歴史的背景や倫理観を反映しています。
いま、多くの人が感じているのは、軍事力や同盟よりも、対話と信頼こそが解決の鍵であるという切実な思いなのかもしれません。
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