ネット上でちょっとした騒動を巻き起こした、とあるメッセージがこちら。
「You’re Bangali, not Japanese. Take the flag out of your username, it’s offensive(お前はバングラ人であって日本人じゃない。ユーザーネームからその旗を外せ、失礼だ)」
…という強めの主張に対し、返されたのは、「the flag in my username is the bangladesh one??? 💀(私のユーザーネームにあるの、バングラデシュの旗だけど???)」という困惑のコメント。
この投稿がSNSで爆発的に拡散された理由は、ひとつは単純な勘違い。日本の国旗とバングラデシュの国旗は、どちらも白地や緑地に赤い丸が配置されていて、一見似ているように見えることがあります。特に小さいアイコンや絵文字で見ると、細かいデザインの違いが見えづらく、間違いやすいんですよね。でもこの場合、ユーザーはちゃんとバングラデシュの旗を使っていたようで…まさかの完全な見当違い。
しかし、この一連のやりとりがここまで話題になったのは、それだけではありません。メッセージを送ってきた人物の名前が「Edwin(エドウィン)」だったという点も、大きな火付け役になりました。というのも、この「エドウィン」は、実は実在の人物ではなく、FNAF(Five Nights at Freddy’s)のファンコンテンツから登場した架空のキャラクターなのです。
このキャラクターが初めて登場したのは、2024年12月にYouTuberのXTRATUNAが投稿したファンソング『Jackie’s Box』。別名『FNAF Mimic Song』や『Secret Of The Mimic』とも呼ばれるこの曲の中で、57秒あたりに突如として登場するセリフ、「My name is Edwin. I made the Mimic(俺の名はエドウィン。モノマネは俺が作った)」という一節。シルエットと共に淡々と語られるこのフレーズが、妙なインパクトとともに一気にミーム化し、ネットの定番ジョークとして独り歩きし始めました。
このセリフは現在では、何かを“真似した”人物や“コピー元”を自称するネタとして広く使われています。何かのパロディやモノマネ、ちょっとしたパクリネタに対して、「それを作ったのは俺だよ」とコミカルに名乗り出るためのテンプレートになっているのです。
今回の「旗の色が似ていて間違えた」件も、それを“モノマネ騒動”と見立てて、ネット民たちが例の「My name is Edwin…」のフレーズを持ち出したというわけです。つまり、今回のSNS投稿は、旗の間違いという小さな混乱から、FNAFファンソングに登場する架空キャラのミームにまでつながっていく、ちょっと不思議で面白い展開だったみたいです。
インターネットではこうした“ミームの重ねがけ”が起きることで、元の話題がさらに拡散されたり、別の意味合いで笑いに変わったりすることがありますが、日本の国旗が今回の“ノリ”に使われ、コメント欄を賑わしていましたのでその一部をご紹介します。
海外の反応
🧑 これバングラデシュの旗だぜ、もう手遅れだな。
👱♀️ 汚れた色でジャパンフラッグのパロディかよ。
👨💼 婚約者に聞いてみるよ。これが不快かどうか、ちゃんと確認しないとね。
👩🎤 肌が緑なら日本人も色白じゃなくなるってわけか。
👩🏫 小学校1、2年の頃、出身国の旗を描かされて、当然バングラデシュの旗を選んだんだ。そしたら先生に「日本の旗は白だ」って言われてな。僕がどう見ても日本人に間違えられる要素なんてなかったのに。
👱♂️ 知らなかったか?俺たちはエコフレンドリーな日本人なんだよ。
👱♂️ いつから日本の旗は緑色になったんだ?
👱♀️ 失礼かもしれないけど、彼って色覚異常なのかな?😭😭
👱♀️ モノマネはアニメーションミームで流行った曲なの。最初に「俺の名はエドウィン、モノマネは俺が作った」って歌うから、みんなそれについて話してるのよ。
👨🎤 こうだ、バングラデシュの旗は🇧🇩、日本の旗は🇯🇵。大きな違いは、背景が緑か白か。そしてバングラデシュの円は少しずれてるけど、日本のは真ん中だ。
👱♀️ “Reisen Fighters”の旗でもあるのよ。元は日本製だとか。
👩🦱 色覚異常の人には気の毒だな。
🧑💼 今になってようやく日本の旗じゃないと気づいたのか。ピースを組み合わせるのが大変だったんだろうな。
👩💼 あれは間違いなくアメリカ製だよ。
👱♂️ 友達がメキシコ人なのに日本人って…何言ってんだか。
👧💼 今じゃ何にでもクレームつけるのが流行りなんだよ。
👱♂️ いつも緑の日本、決して白くないバングラデシュ💔 俺の黄金のバングラよ💔💔
👩🎤 自然を取り戻して草が生えたら、こうなるんじゃね?(冗談だよ)
🧑 もしバングラデシュ旗をリデザインするとしたら、トランスフォーマーのシンボルを入れたいな。
👱♂️ アメリカの旗が唯一無二でよかったと思う瞬間だな。
👨💼 これ、どう見ても日本の旗じゃないだろ?エドウィンはアニオタのオタクだろうな。
👩⚕️ 色覚異常フィルターでもかかってるんじゃない?
👩💼 色覚異常者が緑を白と間違えるなんて見たことないわ(ToT)
👩💼 色覚異常に気づく最狂の方法だよね。
🧑 名前はエドウィンなのか?モノマネは彼が作ったのか?ピースを組み合わせるのは難しかったのか?
👩🏽💼 どうやら緑の日本、エコフレンドリーバージョンらしいよ。
🧑 おお、見ろ!緑の日本だ!!(私だよ)
🙍🏾♀️ エドウィン、日本文化を守るために懸命に働いているのだな🙏🏻
👨💼 こっちが日本の旗だ:🇯🇵 戦争用のものもあるらしいけど、よくわからん。
🧑 エコフレンドリーな日本か…あぁ。
👱♂️ こいつ、これを日本のクリスマス版だと思ってるらしいぜ😩
🧑 …緑だぞ。気づかなかったのか?
👱♂️ 最高だな、俺はバングラデシュが大好きなんだ🇧🇩
🧑 緑の日本だってさ。そうさ、日本は今や緑なんだ!すごいだろ。
👩💼 まだこれを緑の日本って呼んでる人がいるのか?まじか😭
👨💼 やりたいようにさせてやれよ。こいつがモノマネを作ったんだから。
🧑 どうやったらこんな間違いするんだよ、マジで。
👨💼 今日、ある国が別の国じゃないってことを知ったよ。
👨💼 エドウィン、色覚異常なんだ😭😭😭
コメントは以上になります。
ユーモアと皮肉を交えながらも、誤解の内容そのものよりも、それをめぐる“過剰な正義感”や“ズレた指摘”に注目が集まっていましたね。
特に、色覚や文化的理解の違いを巡る軽妙なツッコミや、旗のデザインに対する素朴な疑問が飛び交い、単なる指摘ミスがグローバルな笑いの種になっていく様子が印象的でした。
SNSという場では、一見些細なミスも想像以上に拡大され、そこにミーム文化やネットジョークが重なることで、より広く、そして深く話題が波及していくのだと感じさせられるコメントばかりでした。
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