2025年度、日本では熊による被害が、記録に残る中で最も深刻な年となっています。
4月から11月上旬までのわずか7ヶ月間で、死者は13人、負傷者は約200人にのぼり、過去最悪の被害状況が報告されているのです。この数字は、熊の生息数がはるかに多い北米全域における、過去18年間の死者数を大きく上回るという、異常な事態を示しています。
被害は特に秋田県と岩手県に集中しており、スーパーマーケットで買い物客が襲われる、観光地で外国人観光客が被害に遭うなど、私たちの生活圏での遭遇も日常的に報告されるようになりました。
なぜ、これほどまでに被害が拡大しているのでしょうか。その背景には、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。
一つは、熊の主食であるドングリ類が、3年連続で深刻な不作に見舞われていることです。食料を求めて山を下りてくる熊が増えているのです。
それに加え、熊自体の個体数も増加の一途をたどっています。専門家は、一部の山では「過剰密集状態」に陥っており、山の収容能力を超えていると指摘します。
さらに、農村部の過疎化も影響しています。人の気配が少なくなったことで、森と人里との境界線が曖昧になり、熊が人間の生活圏に近づきやすくなっているのです。
そして、最も懸念されるのが、熊の行動の変化です。本来、人間を恐れるはずの熊が、食料不足から人への恐怖心を失い始めています。一度、人里でゴミや農作物を食べることに成功した熊は、その行動を繰り返すようになり、被害の深刻化につながっているのです。
この危機的状況を受け、11月には、政府が秋田県に自衛隊を派遣するという、前例のない決定を下しました。しかし、派遣された隊員は武装しておらず、自治体の対応も限界に達しているのが現状です。英国政府が日本の一部地域に対し、熊に関する旅行勧告を発令するなど、この問題は海外からも注目を集めています。
気候変動、個体数の増加、そして人間社会の変化。これらの要因が重なり合った結果、日本の熊をめぐる状況は、歴史上でも類を見ないほど深刻な局面を迎えています。
この前例のない事態に対して、海外の人々はどのように感じ、何を考えているのでしょうか。寄せられた様々な反応をご紹介します。
A video visualization of Japan's bear attack problem.
— Jeffrey J. Hall 🇯🇵🇺🇸 (@mrjeffu) November 7, 2025
It shows all recorded bear attacks from April to November 4, 2025.
•Yellow: humans injured
•Red: humans killedpic.twitter.com/ht1L5A8ovR
海外の反応
🧑🏻💻 イケてないモブキャラの俺、日本に熊がいたことすら知らなかったわ。
👱🏻♂️ 初めて日本に来たんだけどさ。白川郷の展望台に行ったら、そこら中にこの手の看板があって驚いたよ。どうやら先週、ニアミスがあったみたいだな。
🧑🏽🦱 日本には美味いメシも最高の文化もあるってのに、なんでわざわざクマが出るような山奥に行かなきゃなんねーんだよ?(笑)
👱🏻♂️ こんなに被害が!?俺の予想じゃ、せいぜい5件にも満たないと思ってたぜ。
🧑🏻🦱 死者13人だと?冗談だろ、ワイルドすぎるぜ。
🧑🏻 おいおいマジかよ…。1月に予定してる秋田へのスノボ旅行が、一気に怖くなってきたぜ。
👱🏻♂️ しかし、なぜ今になってこんなことが起こるんだ?
👧🏻 うわぁ、クマさんたち、ご機嫌ななめみたいね。これは何かのサインよ、きっと。
👨🏻🏫 通常、動物による被害が増えるのは、文明が奴らの生息地を侵食するからだ。だが日本の場合は、むしろ逆なんじゃないか?
👨🏻💻 人口減少→大規模な都市化→熊が人間をあまり認識しなくなる→結果、熊が人間を恐れなくなる→襲撃の増加。こういうことだろ。
🧑🏻 アニメは嘘だったんだ…。😱くまちゃんは、全然フレンドリーじゃなかった!
👩🏻💼 アメリカじゃクーガーによる襲撃が多発してるわ。もっとも、その現場はたいてい薄汚れたバーの中だけどね。
👨🏻🎨 驚きの展開:犯人は、たった一頭の熊だ。奴はどこかで落とされたヤバいブツを手に入れ、ヤク中で大暴れしてるのさ。
🧑🏻🍳 熊ってどんな味なんだろうな…。君が食べたことあるのは知ってるけど、やっぱり気になる🤔
🧑🏻 友人の代理で聞くんだけどさ、もし熊を倒すことに成功したら、そいつを食べる権利はもらえるのかい?
🧔🏻♂️ アラスカに10年住んでたから、デカくて危ない動物に気を配って、自分の身を守る術ってのは、もう第二の天性みたいなもんだよ。
🧑🏽 山のあのクマ注意の看板、思ってたよりマジで受け止めとくべきだったかもな…💀
👨🏻🎨 この俺自身、ここ17年間一度も出くわさなかったのに、この1年で2度も熊に遭遇したんだ。一度は栃木で、もう一度は長野でね!
👱🏻♂️ 熊の襲撃が始まったのは、俺がサホロリゾートに行った後からなんだ。山に失礼な態度をとったから熊に襲われるぞ、なんて爺さんに怒鳴られたけど…まさか、それが原因じゃないよな?
🧔🏻♂️ アメリカ人観光客に狩猟ライセンスを売りつければいいんだよ。そうすりゃ、熊なんざ一匹もいなくなるぜ。
🧔🏻♂️ 日本はアメリカのハンターに狩猟許可証を売るべきだ。俺たちの最高の友人を苦しめるものを退治するためなら、大金を払ってでも日本へ助けに行くぜ。🥰
🧔🏻♂️ アメリカじゃありえねぇ話だな。レッドネックが3人とピックアップトラックが1台ありゃ、2、3ヶ月でそこの熊なんざ絶滅寸前まで追い込んでやるぜ。
👨🏻✈️ 米国大使館は、レッドネック共とその猟犬を緊急空輸する手配をすべきだな。
👱🏻♂️ 日本が『熊討伐十字軍』と称して、ちょっとイカれた白人の若者たちの一団を、その目的のためだけに来日させる気があるのかどうか、俺は興味があるね。
👨🏻💼 日本の自衛隊は熊の駆除に銃器を使うことを禁じられてるんだと!代わりに熊スプレーとネットで立ち向かうらしい。
🧔🏻♂️ 確か日本にいるのはツキノワグマだったな…。出くわしたら戦うべき種類だって話だが、素手で追い払うのは至難の業だぜ。
🧔🏻♂️ 熊にズタズタにされる…ましてやそれが自分の祖父母なら、そんな事件が数回も起これば、銃に対する世間の見方も変わるだろうさ。
🧑🏻 その熊どもは空手を知ってるのか?もし知らないなら、足払いだ。
👨🏻💼 よし、また熊に武器を渡したのは誰だ?いいか、権利ってのは『武器を携帯する権利』であって、『熊に武器を与える権利』じゃないんだぞ!
👨🏻💼 皮肉なことに、日本では熊本(文字通り『熊の本拠地』)以外のほとんどの場所に熊がいるようだな。🐻
🧑🏽 東京で誰も襲われていないなんて、どうかしてるぜ。
👩🏻🌾 この動物たちは、私たちが彼らの住処を破壊したから、こうして反応しているのよ。森林伐採には代償が伴う。
👨🏻💼 ちょうどチューリッヒへの出張から戻ったところだ。スイスの猟師は多くの責任を負うが、基本的には自主的に活動しているらしい。日本では考えられないことだ。
👩🏻💼 1915年の三毛別羆事件について読んだのを思い出すわ。まさに悪夢よ。
👱🏻♂️ 心に留めておくべきことがたくさんだな。この耐え難い情報を、かろうじて理解しているところだ。
コメントは以上になります。
海外から寄せられた声の数々からは、まず日本の熊被害の深刻さに対する率直な驚きが伝わってきました。
そして、その対策をめぐっては、狩猟文化が根付いた国からの直接的な提案など、それぞれの国の価値観が色濃く反映された意見が示されています。
中にはユーモアを交えたものもありましたが、その根底には、日本の状況を心配する気持ちや、自然との共存という普遍的なテーマへの関心の高さがうかがえます。
この問題が、日本だけでなく、世界中の人々から様々な視点で注視されていることがわかる、貴重な反応でした。

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