近年、食べる・話す・飲み込むといった日常的な行為が困難になる「口腔機能の低下」への対策が注目を集めています。加齢や疾患、事故によって舌の動きや感覚が損なわれると、単に食事の楽しみが失われるだけでなく、健康やコミュニケーションにも大きな影響を及ぼします。そんな中、電気通信大学の広田・野嶋研究室が開発した「Licker」という装置が、次世代のリハビリ技術として話題になっています。このLickerは、口腔内に複数の感覚を同時に提示できる装置で、特に舌の触覚や力覚を再現することに特化しています。
仕組みとしては、電気刺激を用いて舌の特定の部位にピンポイントで感覚を与えることで、「押されている」「なめている」といった繊細な感覚を再現。なんと10マイクロメートル単位のコントラストで制御できるというから驚きです。さらに、電気刺激で問題となりがちな痛みについても、麻酔クリームとの併用により不快感を抑える工夫が施されています。この点は、長時間使用するリハビリ機器として非常に重要なポイントです。
また、人工舌の構造も非常にユニーク。プラスチックやシリコン、ゴム、そしてサーボモーターを組み合わせることで、舌の自然な動きをリアルに模倣することができるのです。これにより、摂食や嚥下、さらには発話といった高度な機能のトレーニングにも対応可能となっています。
このLickerの活用が見込まれるのは、医療リハビリの分野だけにとどまりません。例えば、舌の動きを持つ動物型ロボットと組み合わせることで、新しい形のセラピー体験を生み出すことも検討されています。動物と触れ合うような安心感を、ロボットで再現する――そんな未来が、すぐそこまで来ているのかもしれません。そしてもちろん、AIやIoT技術との連携によって、より個人に最適化されたリハビリの提供や、VR・AR技術との統合なども期待されています。
高齢化社会を迎える中で、「話す」「食べる」といった基本的な機能を支える技術の進化は、私たちの暮らしを支える大きな力になるはずです。多種感覚提示装置「Licker」は、単なるリハビリ機器にとどまらず、医療・福祉・テクノロジーの未来をつなぐ架け橋として、ますます注目されていくことでしょう。
このLickerはSNSでも紹介されて話題になっていたのですが、投稿者が詳しい説明が足りなかった為か、多くの方々が様々な想像を膨らませることとなり、コメント欄を賑わすものとなりました。寄せられたコメントの一部をご紹介します。
海外の反応
👩💼 すごい革新ね!ロボティックな舌が本物の感覚を再現して、治療や高齢者ケアを変えるなんて。
👩💼 それにロボットペットの可能性も無限大。テクノロジーは本当に素晴らしいわ!
👨💼 そうだろう、だからこそ発明されたんだろう……。そんな話誰が信じるんだよ。
👩🎤 …そうさ、そうに決まってる!他にどんな使い道があんだ?
🧑💼 “治療や高齢者介護、ロボットペットに応用できる”って、日本の研究者が言ってたな😉😉。
👱♂️ 言いたいことは言わせとけ……俺たちには本当の狙いが見えてる。
🧑 まさか、俺の最後の取り柄までロボットに奪われるなんて…😭
🧑 これが日本で最初に使われる用途じゃないって、知ってるだろ…。
👱♂️ これがどこに向かうか、俺には見えてるぞ😱。
👱♂️ 本当の狙いは、みんな分かってるよな(笑)
👨🚀 説明を読まなくても、日本製だってすぐ分かるよな?
👨🏾💼 資金を取り付けるために、どう説明したんだ?
👩💼 テクノロジーと共感の驚くべき融合ね。ロボティクスが人と動物の絆を深め、幸福を高めるなんて。
👨💼 ソフトロボティック舌――驚異的だ。感情的絆を築くなんて、技術って本当にすごいよね。
👨⚕️ 嚥下リハビリ……脳卒中やパーキンソン病の患者が、リアルな感覚フィードバックで飲み込みや発声を再学習するための技術だよ。食味センサーへの応用も研究されていて、人工味蕾で味を判別し、食品の品質管理やVR体験の多感覚インターフェイスに役立つかもしれないのさ。
👱♂️ 冗談はさておき、AIに“味覚”と“嗅覚”を教え込めたら面白いだろうな。
👨💻 本体部分は、おそらく軽量なアルミか樹脂製の堅牢なベースに、McKibben人工筋肉を駆動する空気圧システムと制御エレクトロニクスを収めた構造になってるんだろう。操作用のタッチスクリーンやバルブ類も備えていて……。
👨💼 クールな技術だけど、ロボットペットなんて要らない。助けてくれる本物のペットが山ほどいるんだから。
👱♂️ アマゾンで売られてるぞ。
👩🏻💼 クリスマスまで注文が殺到するぜ…🤷🏻♀️
👱♂️ 初めて見た時、思ったんだ。“これでようやく高齢者ケアが完璧になる”って。
👨🏭 賢いな、日本人は😆
👱♂️ 妻がこれ見たら、俺は終わりだな。
👵 俺は高齢者だ。2つちょうだい。
🧑 すごい、また世界に貢献する新たな資産が増えたな。
👱♀️ なんて無礼な機械なの…絶対欲しいわ。
👱♂️ そうだよ、みんな分かってるんだ。落ち着けよ。
👱♂️ 言いたいことは分かるけど、動画が示す用途は全く別物だぞ。
👱♂️ これは本当に未来の技術ね。高齢者にコミュニケーションの喜びを、感情的な支援を…🥳✨
👱♂️ これがあれば、結婚許可証の更新なんて不要になるな…😐
👱♂️ また僕たちの仕事も奪われるのか…まったく。
👨🔧 バッテリー駆動じゃないといいが…長時間動かす必要がある人もいるだろ?それに酷使したら発火しないことを祈るよ、かわいそうなロボットめ。
👱♂️ 日本製とは聞いて驚かない自分がいる。
👨🔬 日本の科学者って本当にすごい…歯を再生する技術、誰でも使える人工血液、そして、ああ…これもその成果か。
👱♂️ 完全にロボットアクション全開だな、向こうは。
🧑 ついに……ついにアイスクリームを食べるための相棒を手に入れたんだ!
👨⚕️ 人間の舌は驚くほど精緻な器官だ。その密度も、質感も、動き一つであらゆる音を紡ぐ。顎や舌を失った者が、この技術で再び口から言葉を紡げるように……まさに義歯技術の未来を切り拓く発明だ。
👨💼 見事な回答だ…
コメントは以上になります。
Lickerの技術的な先進性や医療・リハビリ分野への可能性については高く評価されつつも、その外見や用途のイメージから、本来の目的とは異なる想像が一部で広がっていたことがわかりましたね。
技術の革新性が際立つ一方で、用途に対する受け取り方が多様であり、適切な説明や伝え方がいかに求められているかが明確になりました。
ユーモアを交えながらも、真剣にその医療応用を支持する声が多く、技術に対する期待の高さがうかがえました。
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