兵庫県姫路市のある県立高校で、一人の生徒の卒業式が、本来あるべき姿とは大きく異なるものとなりました。
2023年2月、アフリカ系アメリカ人の父親を持つ18歳の男子生徒が、卒業式という特別な日に、自身のルーツである「コーンロウ」という編み込みの髪型で登校しました。
しかし、学校側はこれを校則違反と判断し、彼を他の生徒たちから離れた2階席に隔離するという対応をとったのです。
この出来事は、単なる校則をめぐる問題にとどまらず、日本の社会における多様性や人権のあり方を問う、大きな議論を巻き起こすことになりました。
なぜ、このような事態が起きてしまったのでしょうか。
背景には、日本の多くの学校に根強く残る、髪型に関する厳格な校則の存在があります。
特に、「黒髪で直毛」を標準とする考え方は、「テクスチャリズム」、つまり髪質による差別につながるという指摘もあるのです。
実際に、生まれつきの髪が黒色や直毛でない生徒に対して、幼い頃の写真などを添えた「地毛証明書」の提出を求める学校も少なくありません。
2021年の調査では、東京都立高校のおよそ45パーセントが、この証明書を求めていたというデータもあります。
また、今回の事件以前にも、日本人の母親と黒人の父親を持つ女子中学生が、髪を10数本の三つ編みにしたところ、「編み込みの本数が多すぎる」として校則違反を指摘されたケースもありました。彼女の髪は、手入れが難しいカールした髪質のため、編み込むことが最も清潔で整った状態を保つ方法だったのです。
こうした状況に対し、社会も動き始めています。
人権団体が中心となり、学校での髪質や髪型による差別をなくすための署名活動が行われ、4万人を超える賛同の声が文部科学省に届けられました。
国もこの問題を重く見ており、文部科学省は全国の教育委員会に対し、時代や社会の変化に合わせて校則を積極的に見直すよう通知を出しています。
改善に向けた動きは、すでに見られます。
例えば東京都では、2022年度から都立高校において、ツーブロックの禁止や、髪の黒染め強要、さらには下着の色の指定といった、これまで問題視されてきた校則が全て廃止されました。
この一連の問題は、海外のメディアでも大きく報じられました。
イギリスの有力紙ガーディアンは、「1950年代アメリカの人種隔離政策を思い起こさせる」と、厳しい論調で日本の現状を伝えています。
アメリカでは、髪型による差別を法律で禁じる「CROWN法」という取り組みが各州で広がっており、多様な髪質や文化を尊重する社会へと移行しつつあります。
日本でも、東京のように改革が進む一方、地域によっては古い校則が依然として残っているのが現状です。
校則の文言を変えるだけでなく、教育現場で働く人々の意識をいかに変えていくか。そして、生徒や保護者も交えて、誰もが納得できるルールを作っていくプロセスが求められています。
日本の学校における、こうした髪型をめぐる校則問題。これに対して、海外の人々はどのような視線を向けているのでしょうか。その反応の数々をご紹介します。
海外の反応
👨🏻💼 これは服装規定だ。誰にでも適用される。従うか、去るか、それだけだろ。
👨🏻💼 日本の学校は服装に関する校則がものすごく厳しいことで有名だからな。ポニーテールすらダメ、とかさ。
👨🏻💼 これは日本の文化であり、どんな移民であろうと尊重しなければならない。「郷に入っては郷に従え」って言うだろ。人種差別とは何の関係もない。
👩🏻💼 いいえ、学校は彼女に地毛を変えろと言っているわけじゃないの。ただ、簡単なルールに従ってほしいと頼んでいるだけよ。
👨🏽💼🇲🇽 俺の学校では髪が長すぎるって注意されたことがあるけど、母さんも俺も文句なんて言わなかったし、人種差別主義者だなんて叫んだりもしなかった。これが「規律」ってもんだ。まあ、俺の母国メキシコでの話だけどな。
🧑💻 そもそも、日本の学校生活ってそういうもんじゃないのか?少なくとも、あからさまに目立つようなことはしちゃいけない、っていう暗黙の了解があるだろ?
👨🏻💼 これは「私は特別だからルールは適用されない」っていう典型的な例だな。
👱🏻♂️ 彼女がそこにいたいなら、ルールに従うしかないんだよ。
👩🏼💼 人種差別じゃないと思うけど。10本から12本の三つ編みの「スタイル」がどんな感じだったのかしらね。四方八方に突き出てた可能性だってあるわ。極太のアフロでも、フレンチブレイドを2本作るだけなら難しくないはずよ。
👨🏻💼 髪質と髪型は別物だろ。これは髪型の問題で、のろまがやっても3分で変えられる。
🧑💻 編み込む必要なんてないだろ。特にミックスなら尚更だ。髪が長ければポニーテールなんて簡単だし、短くても自然なままにしておけばいい。手入れが大変なのは分かるが、それは遺伝だから仕方ない。たまにストレートにするのもありだしな。俺の判断では、人種差別じゃない。
👩🏻💼 学校側は「黒人の髪型」なんて言ってないみたいじゃない。ただ編み込みの本数を問題にしただけ。何でもかんでも「人種差別」に結びつけようとするのはやめてほしいわ。
👨🏼🇺🇸 あいつらにとっては、何もかもが人種差別なんだよ。自分たちの思い通りにならないと、すぐ人種カードを切ってくるからな。
👩🏻🦳 父親はどこの国の人なのかしら?日本のルールを守れないの?だったら、ここにいるべきじゃないのかもね。どうして父親の出身国へ行かないの?日本がこんなくだらない問題に対応しなきゃいけない理由は何よ?!
👱🏻♂️ 移民は社会に溶け込む努力をすべきだ。もしこれが変えられない遺伝的特徴だというなら、それは配慮されるべきだろう。ただ、国際結婚を考えている人々は、こういう複雑な問題が起こりうることを認識しておくべきだな。
🧑 たぶん、彼女は日本にいるべきじゃないんだよ。
👨🏻💻 日本にいるんだろ?それを受け入れるか、アフリカの国にでも去るんだな。
👩🏻🏫 日本人は「人間性」について何も知らないのよ。彼らは「人間性」よりも「文化」しか気にしない。だから文化が知識と知恵を妨げるの。知識こそ、彼らに欠けているものの一つね。
👨🏽💻 人種差別かどうかなんて関係ない。日本は、日本の文化的アイデンティティに反するような振る舞いは抑制する必要があるんだ。
👨🏻💼 個人として認められる前に、まず集団の中でどう機能するかを学ぶ必要がある。
👩🏻💻 アメリカ人ですら「人種差別」の意味をよく分かってないのに、日本の文脈で一体どんな意味を持つっていうのよ?
🧑 いつもは「ルールに従え」って思う方だけど、今回は話が別だ。彼女たちは髪質が違うんだから、常識の範囲内で彼女たちの髪型を許可するように、校則を変えるのが筋じゃないか。
👨🏾💻 父親がまだ一緒にいるのか、単純に気になるね。
👩🏼🇫🇷 「アフリカ系日本人」なんていないわ。彼女はただのアフリカ系よ。
👨🏻💻 「アフリカ系日本人」なんてものは存在しない。アフリカ系だけだ。もし君が非黒人で黒人男性との間に子供をもうけたら、その子は黒人の赤ちゃんなんだよ。
👨🏻💻 一体全体、アフリカ系日本人少女って何なんだよ??????
コメントは以上になります。
海外からのご意見を拝見しますと、日本の規律や文化を重んじ、決められたルールには従うべきだ、という考え方が強く見られます。
その一方で、生まれ持った髪質のような個人の特性に対しては、もっと寛容であるべきだという声も上がっており、意見は大きく二つに分かれているようです。
この問題を通じて、集団の和を大切にする日本の価値観と、個人の多様性を尊重する考え方が、海外の人々の目にはどのように映っているのか、その一端が示されたように感じられました。
コメント
その辺の話って80年代後半ごろには解決しようとしていたのに最近までダメとか東京都はどうかしているな
髪質やルーツの問題なら入学当初から学校と交渉するとかあるだろ
それまでは校則に従っていたのに卒業式にいきなり校則違反をやるのは反抗でしかないし戻したら参加を許可されたのにそれでも戻さなければ卒業式に参加できないという処分は妥当
男子は丸刈り、女子は前髪は眉まで、肩に触れてはいけない長さとか違反したら学校で切るなんて強要されていた昔より校則も随分緩くなってると思うし多様性に対応していっていると思うけどね
在学中は編み込んでないのなら文句言う権利はないね、卒業式でイキった髪型にしたせいだろ。
TPOにあってればファッションに寛容な日本
髪型は文化ではなくファッションに分類されるから学校の卒業式のTPOにあってなければ席を外されるわ
高校なら義務教育でも無いし辞めて服装や髪形が自由な高校に入り直せばいいだけ
ルールにルーツとか人種とか民族は関係ない
日本社会では、ていうか特に学校では、過度な「ルックス加工による」イキリは見苦しい
日本人が同じ髪型にしても同じ対応されるだけ
なんならちょんまげにしても規則違反になるだろう
服装や髪型が自由な学校は偏差値高い一部の学校だったりするけど、学校教育が成立するように厳しい規定が設けられてるんだろう
ただ服装はまだしも髪は黒のストレートにしろって規制は差別的だとは思う
白髪を黒に染めるのはOKなのに金色にするのはダメってのも変だし、卒業式の時だけ特別な髪型にするのも振袖着るのも同じようなもんだろうから
でも事前申請は必要かもね
黒人の伝統的なヘアスタイルだから許せって?
それならちょんまげで卒業式出ても問題ない事になるな
そんなわけないだろ?じゃあ守れ
アフリカでやれ
誰も止めないから
移民の弊害すぎる
まじで日本からすべての外国人がいなくなってほしい
当たり前です、日本人で髷を結って来てる人はいません
これを文科省が学校側に直せと通知を出したのが問題だな。
ゴ⚪︎は日本に来るな