インドの急速な経済成長を象徴する都市、ハリヤナ州グルガオン。多くの多国籍企業が拠点を構えるこの街で、ある日本人観光客が巻き込まれた出来事が、いま大きな波紋を広げています。
事件の舞台となったのは、ガレリア・マーケット付近の路上でした。日本人観光客のカイトさんとそのご友人は、スクーターで移動をしていました。運転していた女性はヘルメットを着用していましたが、後部座席のカイトさんはヘルメットをしていなかったため、交通ルール違反として現地の警察官に呼び止められることとなったのです。
ここまでは通常の交通取り締まりの光景に見えました。しかし、警察官たちの対応は、正規の手続きとは異なるものでした。ヘルメット未着用の罰金として1,000ルピー、日本円にしておよそ1,700円を要求された際、カイトさんはクレジットカードでの支払いを申し出ました。ところが、警察官はこれを頑なに拒否し、現金での支払いを強く求めたのです。
インドでは現在、正規の罰金徴収であれば電子決済や電子違反切符の発行が一般的となっています。しかし、彼らはあくまで現金を要求し、さらには支払いが行われた後も、領収書を一切渡そうとはしませんでした。この一部始終は、カイトさんのカメラによって鮮明に記録されていたのです。
この映像がSNS上で公開されると、事態は急展開を迎えます。現金を要求し、領収書を発行せずに立ち去ろうとする警察官の姿は、「外国人を標的にした恥ずべき行為である」として、インド国内の有力アカウントを通じて瞬く間に拡散されました。多くのインド国民からも、国のイメージを損なう腐敗した行為に対して、激しい怒りの声が上がることとなったのです。
映像が決定的な証拠となり、警察当局も異例の速さで動き出しました。グルガオン交通警察の副長官は事態を重く受け止め、関与した警察官3名を即時停職処分としたことを公式に発表いたしました。「汚職に対しては一切の不寛容で臨む」とし、透明性と説明責任を果たす姿勢を強調しています。現在はさらなる調査が進められており、単なる停職にとどまらず、より厳しい懲戒処分も検討されているとのことです。
たった一つの動画がきっかけとなり、組織を動かす事態へと発展した今回の騒動。観光客を守るべき立場の警察官が起こしたこの不祥事に対し、世界中の人々はどのような思いを抱いたのでしょうか。
このような警察官の不祥事に対して、世界の皆様がどのような反応を示しているのか。その反応の数々をご紹介します。
WTH! Gurugram cops took ₹1000 bribe from a Japanese tourist without even giving a receipt. This is how they ruin India’s image abroad. pic.twitter.com/upcFdRcCkB
— Deadly Kalesh (@Deadlykalesh) September 1, 2025
海外の反応
👩🏾⚕️ この日本人観光客たちの勇気に拍手を送るわ。これを撮影して公開するなんて、異国の地では簡単なことじゃない。本物の勇敢さが必要よ。停職じゃ不十分、見せしめにするためにも即刻解雇すべきだわ。
🙍🏾♂️ 腐敗したインド人たちめ……日本人さえも見逃さないのか。
🕵🏾♂️ 警察は賄賂を受け取り、さらにその女の子の電話番号まで聞き出していた。「誰かに止められたら俺に電話しろ」と言ってね。彼女は顔を出したくないそうだから、動画はアップできないけどな。
🙍🏾♂️ 兄さん、分け前は上の連中まで届くんだよ。そうじゃなきゃ、こんな取引は2日で終わっちまうさ。
👨🏾🏫 我々にとって恥ずべきことだ。至る所にカメラがあるこの時代に、よくこんな真似ができるな？
🙍🏾♂️ 世界中の日本人や韓国人がこれを見てるんだぞ。それでいて「ジャンムー・カシミールはインド人観光客にとって危険だ」なんて言ってるんだからな。こういう愚か者たちのせいで嫌われるんだよ。
🙍🏾♂️ これだから日本人の友人がインド人を見下して、いろんな質問をしてくるんだよ。こいつら、金のためなら自分の家族さえ喜んで売るような連中だ。それくらい道徳が地に落ちてるんだ。
👨🏾💻 こんなものを見るのは本当に心が痛むよ。警察の評判を落とすし、観光業にも悪影響だ。即座に停職処分になったのは良いことだが、再発防止には組織全体の改革が必要だ。
🙍🏾♂️ 何なんだこれは！
🙍🏾♀️ 観光客をカモにするなんて、恥を知りなさい。
🙍🏾♂️ 警官たちは停職になり、厳しい処分が進められているそうだ……。
🙍🏾♂️ 停職だって？ 即刻クビにするべきだろう。
🙍🏾♂️ ただ警官を「停職」にしただけだ。彼らは失った「賃金」を取り戻すために復讐心を持って仕事に戻ってくるさ 🙂 残念ながらインドは決して変わらない。汚職が生き方、ライフスタイルとして精神に組み込まれているんだ。
🙍🏾♂️ どうせ10日ほど停職になって、また戻ってきて商売再開だろうよ。
🙍🏾♂️ 停職なんて有給休暇みたいなもんだ。これはミスじゃなく、権力を悪用した意図的な犯罪だ。
👩🏾 カメラに撮られちゃってかわいそうな男。同情するわ。
👨🏾💼 傑作だね。グルガオンの警官が外国人から賄賂を受け取るところを現行犯で撮られ、カメラが回った途端に「道徳的に正しい」対応を見せる。真実は、カメラがなければこれが日常業務ってことさ。脅して、小突いて、徴収する。今や観光客でさえ彼らの副業からは逃れられない。💸
🙍🏾♂️ これは何だ？ 外国からの訪問者にどんなメッセージを送ってると思ってるんだ？ 恥を知れ！ 本当に情けない連中だ。お前らのような行政の扱いのせいで、インド人が海外で酷い扱いを受けるんだよ。インド最悪の警察だ。
🙍🏾♂️ 嘆かわしい状況だ……せめて外国人くらいは見逃してやってくれよ、お巡りさん……。インドの良いイメージを見せてくれ。ただでさえ評判が良くないんだからさ。
🙍🏾♂️ 領収書もなしに金を全部ポケットに入れやがって。観光省の役立たずども、何をしてるんだ？ 日本のようにルールを守ることで知られる国からの観光客に対して、嫌がらせをしてるだけじゃないか。
🙍🏾♂️ 今日はみんな馬鹿にしてるけど、誰も彼らの犠牲を理解してないな。1000ルピーを3人の公務員で分けるのが不可能だと知りながら、兄貴はたった1000ルピーしか受け取らなかったんだ。その気になれば1500ルピー取れたのに、家のしつけと客への敬意がグンダガオン（ギャング）警察の血に流れてるのさ。
🙍🏾♂️ ああ、外国人が撮影したから犯罪になったわけか？ それ以外はいつもの「お茶代（賄賂）」文化ってことだな。
👩🏾 この日本人は「賄賂」とは何かを学んだのね。今まで知らなかったでしょうに。
🙍🏾♂️ インドは泥棒だらけだ。
🙍🏾♂️ 最も不誠実で腐敗した人間は、末端の警察官たちだ。
🙍🏾♂️ 日本人だからって何だ、偉い人だとでも言うのか……違反切符は誰にだって切るべきだ。
🙍🏾♂️ 法律によれば、彼らはヘルメット未着用の罰金を払わなければならない。誰かが金を払ったら、領収書を発行しなきゃならない。これが多くの警官が違法に金を稼ぐ手口なんだ。
🙍🏾♂️ 俺の知る限り、ノーヘルの罰金は1000ルピーだ。2回目で免許停止になる。だが警察は違反切符を切らなかったな。
🙍🏾♂️ 罰金や領収書がないこと以上に、警察が彼らを安全に停止させようとしなかったことが問題だ。後続車に合図も出さず、道路の真ん中に立って彼らを止めたんだからな。
👨🏾💼 公式の領収書を出していないなら恥ずべきことだ。警察が無能でない限り、自分の部下や配置場所くらい特定できるだろう。場所を尋ねるなんて墓穴を掘るようなもんだぞ！
🙍🏾♂️ グルガオンの交通警察は安全なんて気にしてない。簡単にカツアゲできるカモを探してるだけさ。それが交通警官のメンタリティだよ。👮♂️
🙍🏾♂️ 渋滞している場所には警察官がいないのに、サイレンを鳴らす車が通るときだけは数秒で道を空けるんだ。最近じゃUターンの後ろに隠れて、バイクやタクシーを捕まえるために待ち伏せしてる。副長官殿、一度普通の車で移動してみることをお勧めするよ。
👨🏾💻 グルガオン警察だけの問題じゃない。これは全国的な汚職文化だ。州政府も中央政府も気にしちゃいない。集められた金は下っ端から政治家、そしてトップへと流れる詐欺産業さ。乞食のような警察と政治家に恥を知れと言いたい。
👨🏾💼 インド人が公務員になりたがるのは、それが国民から略奪して金持ちになるライセンスだからだ。
🙍🏾♂️ もし汚職警官を全員クビにしたら、警察組織に残る人間なんてほとんどいなくなるぞ。
👩🏾 彼らは働きすぎで給料が安すぎるのよ。警察官一人当たりの人口比率は世界でも最低レベルだし。
👨🏾💼 給料が安いのは確かだが、いくらあっても足りないだろうな。カメラに気づかなかったのか、領収書を出すふりをしたのか……とにかく、我々は腐敗しているし、この集金は上層部まで吸い上げられているんだから。
🙍🏾♂️ 彼らをコントロールしている政治家が腐敗しているから、警官も腐敗するのさ。
🙍🏾♂️ 記録されるのはごく一部だ。だが、制服を着たこの警官の大胆さを見てみろ。全く気にしてない。彼らにとっては日常茶飯事なんだ。停職じゃなく即刻解雇すべきだ！
🙍🏾♂️ こいつらは最も弱い者を狙う狼のようなもんだ。彼が文句を言わずに払うと知っていたんだよ。最小の労力で最大の報酬ってわけだ。
👨🏾💻 ステップ1：特定する。
ステップ2：居場所を突き止める。
ステップ3：晒し者にする。
ステップ4：解雇させようとする。
こういう腐敗した馬鹿どものせいで、法の執行が「オプション（任意）」になっちまってるんだよ。
🙍🏾♂️ 外国人の前で名前を大いに売ってくれたもんだな、グルガオン警察さんよ。
🙍🏾♂️ 外国人にインドの「道徳的」で「ヴィシュワグル（世界の師）」としてのイメージを植え付けてくれた警官たちに感謝するよ。むしろ花輪を贈って、インド警察はたった1000ルピーしか取らない寛大さがあるって宣伝すべきだな。
🙍🏾♂️ おい、グルガオン副長官、これを投稿する気はあるか？？？？？ ないだろうな、自分の良い写真しか載せないもんな。クソが。
🙍🏾♂️ インド中でこんなことが起きている。汚職はインドに深く根付いてしまっているんだ。解決策なんてないよ。
🙍🏾♂️ 汚職が蔓延しすぎて、遊びに来た日本人からさえ賄賂を取る始末だ！ 家を出て1時間もしないうちに汚職に出くわすさ。なかには家から一歩出た瞬間に出くわす奴もいるだろうよ。
👨🏾⚕️ 私も個人的に経験があるよ。政府が有効だと言っているのに、グルガオン交通警察はデジロッカー（デジタル身分証）の免許証を受け取ろうとしなかった。
🧑🏾 数日前、信号無視もしてないのに警官2人に止められたよ。電子切符を切ってくれと言ったら脅された。完全にキレてたな。
🙍🏾♂️ 空港まで運転するたびに200ルピー取られるよ、それがデリー警察だ。イメージも何もない、これが公認の事実さ😂
🙍🏾♂️ セクター54の交差点じゃ日常茶飯事だ。交通警察とホームガードが賄賂を取ってる。彼ら曰く、上に納めるために毎日10万ルピー、ガッタ交差点なら20万ルピーが必要らしい。エリアごとにレートが決まってるんだよ。
🙍🏾♂️ 金を受け取ってから「行け」と言うまでの間にカットがあるな……もしかしたらその間に違反切符を切っていたのかもしれない。あの交通警察官は賄賂じゃなく罰金だと言っていたし。カットなしのフル動画を公開すべきだ。
🙍🏾♂️ でも彼は「裁判所で払いたいか？」と聞いたじゃないか！ それの何が悪いんだ。男はその場で払いたがったんだろ！ 外国での規制がどれほど多いか知ってるのか？ 私はこの警官が間違ったことをしたとは思わないね。
👨🏾💻 最近はカメラが必須だ。バイクに乗るならヘルメットカメラ、車ならドライブレコーダーを使え。多くの事件を証拠として記録できるぞ。
👨🏾💼 インドの全警察官にボディカメラを義務付け、その費用は給料から天引きすべきだ。正直であることは個人の責任であって政府の責任じゃないからな。
🙍🏾♂️ NCR（首都圏）での巨大な不正行為だ！ ここの警官たちはまるで生まれながらの権利のように金を要求してくる。あんな奴らに払うくらいなら、違反切符を切られるか、法廷で戦う方がマシだ！
🙍🏾♂️ いっぽう、いっそ正式な会社にして上場させろよ、過去最高益を出す優良企業になるだろうぜ！😂
👨🏾💼 イスラエルの新聞記事によると、彼らは今やインドから学ぶ必要があるそうだ。世界に対して自信を持つということをな。
🙍🏾♂️ 言葉が通じないなら、間違いなく「プレミアム料金」を払わされることになるね🥲
🙍🏾♂️ インド：交通ルールは「提案」に過ぎないが、賄賂は急成長中のスタートアップだ。
🙍🏾♂️ ラッキーな奴らだ。幸運なことに、観光地の警官みたいに「外国人料金」のメニュー表はなかったみたいだな。
🙍🏾♂️ 哀れな兄貴、たった1000ルピーか😂
🙍🏾♂️ 皮肉なもんだ。政府は観光を推進したいと言ってるのに、インド全土でこんなことが起きていて、それを抑制する努力もしていない。これじゃインドのイメージアップどころか、一瞬で台無しにするだけだ。
🙍🏾♂️ なぜグルガオン交通警察をタグ付けして、彼らの言い分を聞かないんだ？
🙍🏾♂️ このクソ野郎どもは外国人でさえ見逃さない。彼らの仕事は俺たちを守ることなのに、ただ略奪することに忙しいんだ。
🙍🏾♂️ このふざけたピエロどもは停職じゃなく、投獄されるべきだ。恥を知れ、グルガオン。ゴミ捨て場みたいになり下がった挙句、今度はあからさまな汚職かよ。
🙍🏾♂️ 恥を知れよ😡😡 国の名を汚しやがって。たった1000ルピーのために……給料もらってないのかよ。
🙍🏾♂️ インドを訪れるたびに毎回これだよ。
🙍🏾♂️ この日本人も日本に帰って、「バラモンがいかにして違反切符を切って暴利をむさぼっているか」を語るんだろうな。
🙍🏾♂️ もちろん我々は詐欺のエキスパートだ。汚職、無作法、尊敬もマナーもない、社会への責任感ゼロ、不衛生、そして大いなる偽善者だ。なぜ日本人の女性がそれを言わなきゃならないんだ。世界中が知ってることだろうに。
🙍🏾♂️ 落ち着けよみんな……これはごく普通のことだ。外国人は地元の警官だけじゃなく、みんなにとって「金の卵を産むガチョウ」なんだよ。「お客様は神様です」ってね！！
コメントは以上になります。
多くのコメントから伝わってくるのは、自国の警察に対する厳しい怒りと、深い失望感でしたね。
経済大国として世界での存在感を強めているインドですが、その足元で続くこうした腐敗の習慣が、国の評判を傷つけていることに対し、インド国民の皆様自身が一番心を痛めているようです。
単に「悪い警官がいた」という話では終わらせず、低い給与水準や、組織全体に蔓延する集金システムといった、根本的な原因を指摘する声も数多く見られました。
それは、彼らが日々の生活の中で、同じような理不尽さを肌で感じているからこその、切実な訴えなのでしょう。
今回の動画がきっかけとなり、一時的な処分は行われましたが、皆様が懸念されている通り、これで全てが解決するとは限らないのが現状です。
しかし、不正に対して「恥ずかしい」「許せない」と声を上げる多くの人々がいることは、この国が変わろうとしている証拠だとも言えます。
旅行者が安心してその国の文化を楽しめる日が来るまでには、もう少し、時間が必要なのかもしれませんね。
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