アメリカ海軍が、かつて未来の兵器として大きな期待を寄せていた電磁砲、レールガン。
その開発計画が、2021年に正式に中止されました。
およそ15年の歳月と、総額5億ドルもの巨費が投じられたこのプロジェクトは、なぜ終わりを迎えることになったのでしょうか。
アメリカの開発が直面した最大の壁は、技術的な課題でした。
発射時に発生する凄まじい熱によって砲身が激しく損傷し、わずか十数発で交換が必要になるという深刻な消耗問題があったのです。
また、一発撃つために大量の電力を必要とし、連続での発射が難しいという制約もありました。
こうした中、より安価で長射程を持つ極超音速ミサイルや、レーザー兵器といった代替技術が実用化の目途を立てたことも、レールガン計画の中止を後押しする要因となったのです。
その一方で、アメリカが開発を断念したレールガンを、日本が大きく前進させています。
防衛装備庁は、海上自衛隊の試験艦「あすか」にレールガンを搭載し、世界で初めてとなる洋上での射撃試験に成功したと発表しました。
この試験では、音速のおよそ7倍という超高速で弾丸を発射し、遠距離の標的に見事命中させています。
さらに驚くべきは、アメリカが解決できなかった砲身の耐久性です。日本のレールガンは、120発もの連続射撃を行っても性能が低下しないという、高い耐久性を証明したのです。
日本の成功は、決して偶然ではありません。
1980年代から宇宙船開発の一環としてレールガン技術の研究を続けており、アメリカでさえ困難だった技術的な課題を、長年の研究の末に解決していました。
日本政府もこの開発を強力に後押ししており、2022年度の65億円から、2024年度には236億円へと、予算を大幅に増額しています。
この日本の技術力は、今や世界からも注目を集めることとなりました。
2024年5月には、ドイツ、フランスとの間でレールガン技術に関する協力協定が結ばれたのです。
ヨーロッパ各国が開発を進める極超音速の弾薬技術と、日本の電源技術や実用化の経験を組み合わせることで、さらなる発展が期待されています。
日本がレールガン開発を急ぐ背景には、安全保障上の大きな目的があります。
それは、近年脅威を増している極超音速兵器への対抗手段です。
音速の5倍以上で、予測不能な軌道を描いて飛来するこの新たな脅威に対し、従来の迎撃システムでは対応が困難とされてきました。
しかし、レールガンから放たれる超高速の弾丸であれば、これを直接迎撃できる可能性があるのです。
防衛装備庁は、電源装置の小型化といった課題に取り組みながら、2027年頃の実用化を目指しています。
アメリカが諦めた技術を、日本が引き継ぎ、そして完成へと近づけている。
この対照的な状況はSNSでも大きな話題となり、海外からは日本の技術力に対する驚きや、アメリカの判断を疑問視する声など、様々な意見が寄せられています。
未来の兵器開発をめぐる、日米の対照的な道のり。このニュースに対して、世界の人々はどのような反応を示しているのでしょうか。その数々をご紹介します。
海外の反応
👱🏻♀️ 日本と先進的な軍事技術…ねぇ。何かまずいことでも起きるっていうのかしら?
👨🔬 日本はどうやってレールの劣化問題を解決したんだ?
👱🏻♂️ ドイツが日本の先進軍事技術に頼る、か。さて、何がどう間違った方向に転がるかね?
👨🏫 レールガンには問題点がある。まず、静止した標的にしか効果がないこと。次に、電源とコンデンサを積むスペースがある大型艦にしか搭載できないこと。そして、持続射撃ができないこと。最後に、従来の大砲に比べてコストが高すぎること。これらが、アメリカが開発を断念した理由だよ。
👨💻 まあ、こっちにも動くレールガンはあったんだ。ただ、『レールが自分自身を食い尽くす』っていうクソみたいな問題を解決できなかっただけでな。日本がそれを解決できたかどうかも、まだ怪しいもんだ。
👨🔧 問題は、動くレールガンを作ることじゃない。レールが自壊せず、1分間に数発以上撃てる、〝実用的な〟レールガンを作ることなんだ。
👨✈️ 我々が開発を中止したのは、その限界ゆえだ。同じ電力を消費するレーザーの方が、はるかに高い攻撃能力、そして特に防御能力を生み出す。日本もレーザーを開発中だ、彼らもこの事実は承知している。
👩💻 レーザーはレールガンよりもずっと安価で、ずっと柔軟性があって、ずっと先進的よ。ドローンという新たな脅威に対しては、たとえレールガンを実用化できたとしても、単純に効果がないわ。
🙍♂️ 問題は、連中がレールガンに途方もない要求を突きつけたことだ。従来の大砲を遥かに凌駕する性能に満足せず、役人根性で不満を募らせ、計画そのものを潰してしまったんだ。
👱🏻♂️ 俺たちはあいつらより何光年も先を行ってるんだ。特に海と空は、間違いなく俺たちの庭だ。
👨✈️ こういうツイートを読むのが好きなんだ。誰が軍事力というものを理解していて、誰がしていないかがよく分かるからな。確かに、我々はレールガンを持っていない…なぜなら、必要ないからだ。
👱🏽♂️ せいぜい来週までの話だろ。「あーあ、アメリカはまた何かに遅れをとってる」とか言ってな。世界中が笑ってる間に、アメリカはブツをキメて、何かとんでもないモノを作り上げる。『アメリカの覇権、ここに復活』ってわけさ。
🕵️♂️ ふん、ああやって大々的にプロジェクトの中止が公表される時ってのは、大抵、そのプロジェクトが『闇』に潜ったってことさ。つまり、資金も研究も完全に非公開になって、事実上の白紙委任で開発が続けられてるんだ。
🕵️♂️ アメリカが中止したプロジェクトってのは、大抵、もう完成していて、見事に機能しているってことの裏返しさ。オサマ・ビンラディンを仕留めるのに使われた、あの『開発中止』になったはずのステルスヘリを覚えているかい?
👨💼 その一方で、日本のレールガン計画は、射程距離や弾頭重量に対する要求が遥かに現実的で、より多くのメンテナンスが必要になることも許容されていたんだ。
👨🏼💼 彼らは世界で最も先進的なフリゲート艦を製造し、輸出もしています。つい最近もオーストラリアに9隻売却しました。わずか10年で市場に参入し、契約を勝ち取ったのは、まさに光の速さと言えるでしょう。
👨🏼💼 我々はこれを何度も繰り返してきたんだから、そろそろ日本に案件を投げて『我々のために直してもらう』ための正式な手続きを設けるべきだな。我々が研究をやり、彼らがエンジニアリングを担当するんだ。
👱🏼♂️ 俺はただ、もう一度戦艦が欲しいんだ。誰が最初に作ろうが知ったこっちゃない。神様、どうか俺に戦艦を…。
🧑🎨 まあ公平に言うと、日本の連中はエヴァンゲリオン計画の時から、この技術に休むことなく取り組んできたからな。
👨🚀 いいか、よく聞けよ。原子力パワープラントに、亜軌道までブチ込める18インチのレールガン、そして対空用のレーザーだ。
👨🏫 レールガンを中止したのは国防総省だ。一番の理由は『それで一体何ができるんだ?』ってことさ。確かに貫通力は凄まじいだろう。だが、艦船の片側から反対側まで6インチの穴を開けたところで、そんなものじゃ沈みもしないんだよ。
👩💻 問題は、この小型レールガンの破壊力じゃ、海戦では通用しないってことよ。水平線の向こうを狙う能力も、そのコストと開発費を正当化できるほどの射程もないわ。
👨💻 ドローンの大群が飛び交うこの時代に、レールガンなんて意味がない。
🧑💻 いやいや、これは次のRTSゲームに向けて、各陣営が固まってきたってだけさ。大共和国(アメリカベース)はレーザーと機動力がウリ、スノッブな貴族ども(EUベース)は重い実体弾兵器、そしてバンザイ・ボーイズ(アジアベース)は、ハイブリッド兵器とロボティクスってとこだな。
🤠 誰かに聞かれる前に言っておくが…そうさ、建国の父たちも、民間人がこういうモノを所有することを望んでいただろうよ。
👨💼 けど、アメリカの防衛産業なんていつもこんなもんさ。業者が10年かけて試作品を作り、実証テストで大失敗。国防総省と業者が互いをなじり合い、議員が税金の無駄遣だと騒ぎ立てる。そして計画は中止…この繰り返しだよ。
👨💼 問題は技術じゃない。現在の調達とプロジェクト管理のあり方そのものだ。防衛関連の業者や役人どもが、官僚的なお役所仕事を山ほどこなさなきゃならないせいで、何年も遅れているプロジェクトがごまんとある。
🙍♂️ バイデンのせいじゃない。これは、今アメリカで進行している、あらゆる分野での能力崩壊が原因だ。我々が開発を断念したのは、単純に、我々にはそれを作り上げる能力がなかったからだよ。
👱♂️ で、でも、YouTubeの動画で、レールガンなんて時間と金の完全な無駄だって言ってたよ!
👱🏻♀️ 私たちはレールガン技術を放棄したわけじゃないわ。トランプのあのおバカさんが、未完成の技術を私たちの空母に無理やり載せようとして問題を起こしたから、その不具合を解決するために一旦、脇に置いてるだけなのよ。
👨🏫 トランプ大統領は一期目の任期を終える前に、すべての開発データと資料を防衛省の研究部門に移管することを許可した。これにより、彼らはゼロから始めるのに比べ、とてつもなく大きなアドバンテージを得たわけだ。
👨🔬 トランプが戦艦を復活させるって発表したのには、何か裏があるんじゃないかとずっと思ってたんだ。空母クラスのパワープラントを積んで、甲板にありったけのレールガンを載せたら…一体どんな悪夢のマシンが生まれるんだろうな?
コメントは以上になります。
寄せられた反応からは、日本の技術的成功に対する率直な驚きが伝わってきます。
同時に、アメリカが開発を断念した理由については、合理的な戦略転換と見る冷静な分析から、開発体制そのものへの厳しい指摘まで、実に多角的な議論が交わされていました。
この一件が、単なる兵器開発の話題に留まらず、各国の技術力や組織のあり方を考えるきっかけとなっていることが、よくわかりました。
コメント
アメリカ人の嫉妬がすごい
レーザーにはレーザーの有利な点があるだろうけど、レーザーは曲射ができない
レールガンなら水平線(地平線)の向こうの目標を狙うことも出来るし、有効射程の長さは大きなアドバンテージになる
レーザーは気象状態で機能しなくなる。
対ドローン兵器はマイクロ波を開発中
レールガンは砲弾の上位互換だからドローンを想定とした兵器ではない
まぁまずは失われた戦艦建造技術を復活させてから日本を叩こうか
今、日本と韓国に頼らなければ自軍の船の修理もままならないって事はご存知?
韓国? w
たった1種類で万能の兵器は存在しない
レールガンやレーザーや色々開発して
適材適所で運用すべきなんだよ
???「これからはEV」
トヨタ「EVもハイブリッドも水素もやる」
…
???「トヨタが正しかった」
迎撃兵器として開発してんのにアメリカ人は攻撃兵器としてしか見ていない、よく記事読もうよ
レーザーはいいんだが、あいつは悪天候に極端に弱いってのと距離に比例して拡散やら減衰著しいのよな
どっちが良いかってより用途が違うってのが現実じゃないかな
衛星軌道から撃ち込んだらAKIRAのSOLみたいにならない?
なんか頭悪いなぁ
現代の精密機械の塊に穴開けたらどうなるかも分からないのかな?
使えなくすれば沈没させなくてもいいんだよ
海上専用って訳でもないだろうしね
あくまで実験するのに適切ってだけで、最終的には本土防衛用で高台とか山の上から、
PAC3みたいに移動式のレールガンで狙撃するみたいな感じになりそう
まぁ使わずに済むならそれに越した事はないんだけどさ
ただ日本の位置がまずくて、周り敵国だらけで中露韓という不愉快な国が日本と戦争したくてウズウズしてやがるからな
レーザーとレールガンの両方が必要だろ。
日本の冶金技術って世界トップだって知らんのだろうな。
そもそもEVに使われる技術:ネオジム磁石による高効率モーター、リチウムイオン電池、LEDヘッドライト、軽量ボディのハイテンション鋼など殆んど日本の技術なんだよね。
科学ではアメリカは一番かもしれないが、製造業を軽んじた結果、工学では遅れてる。