デザインって、何気なく使っている言葉だけど、本当はもっと身近で、もっと深いもの。そんなデザインの本質を、体で、感覚で、楽しみながら学べる展覧会が、いま東京で注目を集めています。その名も『デザインあ展neo』。NHK Eテレで放送中の教育番組『デザインあneo』のコンセプトをそのまま体験型に展開した、まさに“動いて感じる”展覧会なのです。
これまで『デザインあ展』は、2013年に21_21 DESIGN SIGHT、2018年から2021年には日本科学未来館や富山県美術館など、全国6か所で開催され、累計116万人以上を動員した大人気シリーズ。今回の『neo』はその第3弾にあたり、会場は東京・虎ノ門ヒルズに新しく誕生した超高層複合施設「TOKYO NODE」の45階。地上220メートルという圧倒的なロケーションで、2025年4月18日から9月23日まで開催中です。
今回の展覧会で注目すべきは、テーマの根本的な転換。これまでの「あ展」では「モノ」にフォーカスしていたのに対し、『デザインあ展neo』では「あるく」「たべる」「すわる」「もつ」など、私たちが日々行っている“行為=動詞”に光を当てています。道具やプロダクトを観察するのではなく、そこに含まれる行為そのものを再発見していく。つまり、デザインを“する”のではなく、“感じる”。そんな体験を通して、日常の中にある当たり前の動作を、新しい目で見つめ直すことができるのです。
展覧会の構成は、観察・考察・体験の3つのステップで全35作品。展示空間は約1,500平米、天井高は最大15メートルとスケールも壮大で、五感をフルに使って楽しめる設計になっています。たとえば、「動詞の庭」では、人の姿をあえて描かず、道具と動詞だけで構成された展示が想像力を刺激。生活と実験のアートユニット・パーフェクトロンによる「横断歩道はどれ?」では、異なる間隔の白線を実際に歩いて、どれが本物の横断歩道に近いかを感覚で探るユニークな体験が待っています。
また、音や言葉にも注目した作品も。たとえば「オノマトピース」では、「ふわ」「サク」「ジュワ」といった食感のオノマトペをヒントに、つみきのようなピースを食べ物の模型にはめ込んで遊びながら感覚的なデザインに触れることができます。そして「たべられるきもち」では、巨大なお箸につかまりながら“おもち気分”を体験。さらに「もちはこびトライアル」では、ちくわやギターなどをパイプに当てずに運ぶゲームに挑戦し、当たると「あっ!」という音とともに照明が真っ赤に変わるというハラハラの仕掛けも。
そしてもうひとつ見逃せないのが、全身で没入できるイマーシブな映像体験。360度のスクリーンに囲まれ、音と映像を身体いっぱいに浴びる作品群は、『デザインあ』のテレビ的世界を遥かに超えて、観客自身が“デザインの一部”になるような革新的な構成になっています。この没入感こそ、『デザインあ展neo』の真骨頂です。
この壮大な展示を支えるのは、日本を代表するクリエイター陣。グラフィックデザイナー佐藤卓、映像ディレクター中村勇吾、音楽ディレクター蓮沼執太、展示構成作家のパーフェクトロンなど、各分野のトップランナーが集結し、作品一つひとつに確かな思想と遊び心が詰まっています。
さらに会場に向かうまでの道のりにも注目です。地下鉄の改札を出てから展示室がある45階へ向かうエレベーターホールや通路にまで、「あ!」の仕掛けが散りばめられていて、到着前からすでに展覧会は始まっている感覚に。展示を見終えた後も、虎ノ門ヒルズの飲食店でコラボメニューを楽しめたり、建物のあちこちに登場する「あ」の装飾を探すなど、まち全体がデザイン空間に変身しています。
『デザインあ展neo』は、ただのアート展ではありません。日常をつむぐ動作や行動にこそデザインが宿るという、新しい視点を体で学べる場。実際に思考し、発見し、感じたことを持ち帰る——そんな知的で楽しい学びの時間を提供する展覧会なのです。
今回ご紹介するのはこの体験型映像を実際に楽しんでいる動画からになります。参加者が映像上の指示に従って体を動かしたり、ジェスチャーをしている動画がSNSで話題になっており、海外の方々からもたくさんのコメントが寄せられていました。その一部をご紹介します。
海外の反応
👨💼 これはハーバードでの講義そのものだ。
🧑 これ、何の意味があるんだ?まるでお年寄りの朝の体操かよ。
👨🏾💼 これは人と対話し、教育する天才的な手法だ。
🧑 なんて素晴らしい光景だ!ここにいなくてはならない!
👨💼 すぐには理解できないかもしれないが、これはミーム錬金術だ!純粋なる天才の結晶だ!
👱♂️ 昔はこれを『Wii Sports』って呼んでたもんだ。
👨💼 深みがあって、人間の体験を理解している――実に味わい深い。
👱♂️ リアル世界での『ワリオウェア』だ。
🧑 仕掛けがあると思ったのに、違ったんだな。心が洗われるような……この汚れた脳みそとともにな。😆
👨🎤 驚いたな…まだ誰もDJがセットビジュアルにこれを取り入れてないなんて。
👱♂️ 日本のこの独特感が好きだ。
🧑 なんでこんなに全力でぶっ飛んでるんだ?俺は今、ブリトニー・スピアーズのごとく踊り狂ってるぜ!!!!
👨🏿💼 未来からの贈り物のような展示だ…!日本は本当にインタラクティブアートの限界を押し広げている、2025年の必見リストに刻むぞ!
👨💻 人間は模倣する生き物だ。真似を楽しむだけであって、すべてを盲目的に従う必要はない。状況によって個性や人格が顕れる。我々は常に何千年にも及ぶ文化や信仰体系に従い続ける必要などないのだ。
👩🏾💼 動画再生からわずか5秒で、俺も参加できると気づいた――その瞬間が最高だった。
👱♂️ このクリエイティビティのレベル…ただ見ているだけで心が満たされる。
👨💻 リズム天国のような展示……ああ、心が踊る。
🧑 この映像を最後までやさしい笑みで見届けた…心の底から楽しませてもらった。
👩 これ、ほんとに楽しかったわ…ずっと笑顔が止まらなかったの。
🧑 クレイジーだけど、これをレイブで使って、ドラムのビートでコンサートを始めたらどうだ?
🧑 これはAIの話じゃない、デザインの話なんだ。
🧑 助けて、なんでこんなに楽しそうに見えるんだ?😭
🧑 斬新さには欠けるけど、実際これが好きだ。子ども向けのあの映像と同じで、カートゥーンの障害物を見ながら本能的に運動するやつだよ。
🧑 1970年から2025年にタイムトラベルしてきた人は、きっと深く落胆するだろう。
👨🏾♂️ これこそ至高のエンターテインメントだ!……ただし大人向けだがな。😂
👱♂️ 何か…悪戯な展開を期待して待っているぞ。😈
🧑 これは奇妙に魅惑的だった…。🤣
🧑 🤣🤣🤣🤣 もしズンバをこんなスタイルでやったら最高だよな。
👱♀️ ははは…楽しくなるわ。前で真似してる人たちが可愛いな。笑
👩 なんてこった…普通のことを仮想で再現して、それを楽しいと思うなんて…。🫠🫠🫠
🧑 これが先進国の市民のアクティビティってわけか。
コメントは以上になります。
海外の反応を見ると、この展覧会が単なる鑑賞を超え、自ら身体を動かしてデザインを体感できる新鮮な体験として高く評価されていることが分かります。
多くの人が楽しさと驚きを共有しながら、日常の動作を見直す機会として受け止めているようでした。
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