10月、イギリスのロンドンで、34年ぶりとなる大相撲の公演が開催されました。
この歴史的なイベントは5日間にわたって行われ、約2万7000人を動員。チケットは全日程で完売し、大成功を収めたのです。
会場となったのは、1871年に開場した伝統あるロイヤル・アルバート・ホール。
実はこの場所、1909年に建設された旧両国国技館のモデルになったとも言われる、大相撲と縁の深い場所なのです。会場には日本の神社と同じ造りの屋形が設置され、約11トンもの土をイギリス国内から運び込んで、本格的な土俵が作り上げられました。
横綱・豊昇龍をはじめとする幕内力士約40名が参加し、連日熱戦を繰り広げました。
そして千秋楽、横綱同士の全勝対決という最高の舞台で、豊昇龍が見事に勝利を飾り、5戦全勝で優勝を果たしました。
その優勝した豊昇龍に贈られたのは、巨大な醤油のボトルと、横綱サイズのハローキティのぬいぐるみという、とてもユニークな副賞でした。この演出に、会場は温かい笑いと拍手に包まれたそうです。
この歴史的な公演の様子は、イギリスの公共放送BBCによって全日程が生中継され、多くの視聴者がその迫力と魅力に引き込まれました。
会場の観客のマナーも素晴らしく、時間いっぱいになると静寂に包まれ、取組が始まると一斉に大歓声が上がるという、相撲を深く理解した反応に、八角理事長も感動を覚えたと語っています。
現地では力士たちにユニークな愛称がつけられ、特に多彩な技で観客を魅了した宇良は「マジシャン」、素早い動きが持ち味の翔猿は「フライング・モンキー」と呼ばれ、大きな人気を集めました。
また、公演の合間には、力士たちがロンドン市内を観光する姿がSNSで大きな話題となりました。和装のままビッグベンなどの観光名所を巡ったり、レンタサイクルで街を駆け抜けたりするその姿は、多くのロンドン市民の目を楽しませたようです。
会場では、観客が一体となって「ヨイショ」と掛け声をかける場面も見られ、文化の垣根を越えた温かい交流が生まれました。
千秋楽の閉会式では、観客が総立ちとなるスタンディングオベーションで力士たちの健闘を称え、感動的なフィナーレを迎えたのです。
終演後、会場の出口には300人以上のファンが殺到し、英語なまりの「アリガトウ!」という感謝の言葉が飛び交いました。
日本の国技が、遠く離れたロンドンの地でこれほどまでに熱く受け入れられた今回の公演。力士たちはまさに「裸の大使」として、日本の文化と精神を世界に届けました。
この歴史的な出来事に対して、海外からはどのような声が寄せられているのでしょうか。その反応の数々をご紹介します。
海外の反応
👱🏻♂️ パーク・レーンを自転車で走る力士たちなんて、見る価値のある光景だぜ…🤣🤣
🧑 家に帰る途中でハローキティと力士に会えるなんて、ロンドンだけだよね😂
👨🏼🦳 まるで70年代か80年代のスケッチコメディーの一場面みたいだな😂
👱🏻♂️ あの人たちの携帯は、誰にも盗まれそうにないな!
👱🏾♀️ やせっぽちのネズミどもが、この人たちの携帯をひったくろうとするところを見てみたいもんだね。レスラーの手から携帯が離れないから、バイクごと吹っ飛んでいくんじゃないか。
👨🏻💻 なんだ、まだ携帯は盗まれてないし、刺されてもいないのか? ロンドンにしては珍しいな。
👱🏻♂️ 千代の富士を呼び戻してはくれないか?
👩🏼💼 ああ! ここで初めて相撲がテレビ放送された頃、寺尾が私の一番のお気に入りだったの。相撲に完璧な体格ではなかったかもしれないけど、心と知性、そして闘志でそれを補って余りある力士だったわ。あまりにも早く逝ってしまわれた…💔
👱♂️ 80年代にテレビでやっていた頃、相撲が大好きだったんだ。名前は思い出せないが、ほとんどの力士の半分の大きさなのに、とてつもなくすごい男がいたのを覚えている。
👱🏻♀️ まあ、なんてこと! これに参加できたらどんなに良かったか! 曙、高見山、武蔵丸が本当に恋しいわ! 彼らはハワイの誇りよ!
👱🏻♂️ 相撲ボーイズたちがロンドンの名所を見て回っているじゃないか!
👱🏻♀️ なんて素晴らしいの! そして、はるばる日本からイギリスに来てくれて、本当に嬉しいわ。
👱🏻♀️ 今朝、ハイドパークで一人の力士が私の横を通り過ぎていったわ。10月にサンダルを履くなんて、勇敢な男性ね。
🧑 彼らがここに来てまだ一日も経っていないのに、驚いたことに自転車を使って、赤信号で止まるという法律も守っている…。もしかしたら、彼らは一部の人に交通ルールを教えることができるかもしれないな。
🧑 ほとんどのサイクリストとは口論になるが、この人たちなら、信号を無視したって、まったく問題ないさ。
👱🏻♂️ ロンドンのバイクは、この写真を耐久性の証拠として使うべきだと思うな😁
🧑 でも、自転車に乗せられている力士の体重を思うと、可哀想に感じます🚴♀️
👱🏻♂️ ここにいると、自分たちが痩せてるって感じるだろうな。
👨🏻🦳 ジョンは少し太ったが、リンゴは元気そうだな。
👱🏻♀️素晴らしかったわ! あそこにいられたのは、本当に光栄なことだった。🎌
🧑 何百万ドルも稼ぐ奴がボールを蹴り回すのを見るより、こっちの方がずっといい。
👨💻 相撲レスラーが世界最高のアスリートであることの、さらなる証明だ。
🧑 彼らのことを、ただのだらしないデブだと思って育ったよ。実際は、ものすごく印象的なアスリートたちなんだな。
👱🏻♂️ 180kgの男たちが、何秒も片足でバランスを取れるという事実。かたや、たかだか100kgの私が片足でバランスを取れるのは靴下を履く間だけ。これが、彼らの強さ、バランス、そして協調性の証だ。
👨🏫 彼らが街中で、おどけているのを見るのは面白いね。…豆知識だけど、オレンジ色の服を着ている玉鷲は、ある種の生ける伝説なんだ。40歳で、キャリアを通じて一日も休場したことがないんだよ 🙂 1600番以上連続出場している。
🧑 彼は相撲取りとしてはかなり年長で、その長寿は驚異的だよ。玉鷲は伝説だ!
👨🏫 知らない人のために言うと、蒼国来はウクライナ出身の元力士で、全体的に見ていてとてもエキサイティングだった。彼は非常に革新的で、日本人も彼を応援している。
👱🏻♂️ 今まで見た中では、宇良が一番のお気に入りかな… 2日目には、相手をかわして腕ひしぎか何かをやっていたぞ!
👨🏽💼 心が大きさを凌駕する時、弱者の魂は再び勝利を収めるのだ。
👩🏼💼 ロイヤル・アルバート・ホールの外で、力士を持ち上げたことがあるなんて言える人は、そう多くないと思うわ!!
👨💻 相撲レスラーをコインのようにひっくり返すなんて、正気の沙汰じゃない。
👱🏻♀️ 見ていて楽しかったわ。素晴らしいエンターテイメントで、歴史や伝統についてもたくさん学べた。👏👏👏 一晩中、勝者を一人も当てられなかったけど😂
👱🏻♀️ 蒼国来に会えたんだけど、どう感じたか言葉で言い表せないくらい…興奮がすごすぎて、きっと顔に出ていたはず。一番好きな力士のこんなに近くにいられるなんて、想像もしたことのない夢だった。
👱🏻♀️ あなたの気持ち、よくわかるわ。髙安が私の一番好きな力士なんだけど、日曜日に私たちがアルバート・ホールに入る前に、彼のすぐ隣を歩いて行ったのよ。…ものすごく興奮したの!!
👱🏻♂️ みんながロンドンで彼らを見るのを楽しんでいるよ! 日本とイギリスの関係にとって素晴らしいことだ。
🧑 素晴らしい文化だ!ありがとう、日本!
👱🏻♀️ 彼らは日本の誇りよ。礼儀正しく、前向きなお客様でいてくれてありがとう。
👨🏻💼 なぜ我々は、このように異文化を受け入れないんだ? 好奇心を持ち、心を開くんだ。…ただ違うだけで、それは良いことであり、探求する価値がある。
👱🏻♀️ 力士たちが、数ヶ月ごとにこっちに来てくれないかしら? 彼らが私のタイムラインを楽しくしてくれるの! 🇯🇵🤍
👩💼 これがイギリスでの何かの始まりのような気がするわ😍❤️
🧑 今週を経て、イギリスは相撲を心から愛していると言っても過言ではないと思う! みんな、すぐに戻ってきてくれ。君たちがここにいてくれたことは、本当に喜びだったよ。
👱🏻♀️ 素晴らしいトーナメントをありがとうございました。…どうか、どうか34年よりも早く戻ってきてください! 🙏🙏
🧑 大成功だったな。次はマンチェスター?リバプール?カーディフはどうだ?
👱🏻♂️ 本当に素晴らしかった。日本にとって、最高のショーケースになったよ。
コメントは以上になります。
寄せられた声からは、ロンドンの街に溶け込む力士たちの姿に人々が温かい眼差しを向けていたこと、そして、相撲という競技そのものへの深い理解と愛情がイギリスに根付いていることが、よく分かります。
公演の成功を心から喜び、力士たちとの交流に感動したという感謝の言葉が多く見られました。
そして、この素晴らしい文化交流が、今後も続いていくことへの強い期待が、多くの人々の共通の願いとなっているようでした。
コメント