日本の農林水産大臣、江藤拓氏が「コメを買ったことがない」との発言を理由に辞任しました。この一言が、物価高に悩まされている多くの国民の怒りを買い、ついには政局をも動かす大きな騒動へと発展したのです。江藤氏は講演会で、支援者からの寄贈米が多すぎて「売るほどある」と軽口をたたいたつもりだったと弁明しましたが、この発言は消費者の感情を大きく逆なでしました。実際、スーパーで販売される5キロの米は平均4268円に達し、前年のほぼ2倍となっています。
日本では近年、異常気象や地震警報によるパニック買い、業者による買いだめが重なり、深刻なコメ不足が続いています。政府は備蓄米の放出を決定しましたが、市場への供給は思うように進まず、価格は下がる気配を見せていません。国民の不満は高まる一方で、江藤氏の不用意な発言はまさに火に油を注ぐ形となりました。
この発言に対し、地元・宮崎県からも「世間知らず」との厳しい声が上がり、自民党県連内でも参院選への影響を懸念する声が強まっています。また、江藤氏の父親もかつて失言で辞任に追い込まれた経歴があり、舌禍が原因とされる閣僚辞任が、親子二代で起こる結果となりました。
この事態を受け、石破首相は江藤氏を更迭し、後任に小泉進次郎氏を指名。「とにかくコメに尽きる」と語る新農相は、価格の安定化と消費者の生活感覚に寄り添う政策を目指すとしています。しかし、コメの高騰は単なる農業政策の問題にとどまらず、政権の支持率にも深刻な影響を与えており、政府の対応が国民からの信頼に影響を与えていることは否めません。
それでも国内では、江藤氏の辞任をもってしても国民の怒りが収まったとは言い難く、政府は今後、備蓄米の配分方法の見直しや、新米供給の明確なビジョン提示など、より実効性のある対応が求められています。主食であるコメをめぐる政治的混乱は、参院選の大きな争点として今後も注目されることは間違いありません。
一方で、海外メディアもこの一件に注目し、「日本はまだ政治家が責任を取る文化がある」とある種の称賛を交えた報道が目立ちました。特にフランスでは「自国の政治家も見習うべき」との声も上がり、日本の政治倫理に対する肯定的な見解が広まりました。SNSでもコメントがたくさん寄せられていましたのでその一部をご紹介します。
海外の反応
👨💼 米価危機のさなかに、支援者からただで山ほど米をもらって、それを売りさばけるだなんて、まさに無●経の極みだ。
👨💼 彼が農水大臣なのに……金持ちなのはわかる。でも、こんな発言をするなんて、あまりに現●を知らなさ過ぎる。
👱♂️ 腹が減って数千粒の何かが欲しい時、米ほどありがたいものはない。だからこそ、値が張るのさ。
🧑 なんてことだ…日本ではこれがキャリアの終わりになるなんて、笑っちまうよ。
👱♂️ アメリカの政治家がドライブスルーを一度も使ったことがないって言うようなもんだな。でも向こうじゃそれでも居座るんだろ?
🧑 いや、炒飯すら食わないのかよ😐
👨🏫 幹部連中は日が昇っても沈んでも、とにかく辞めたりはしないものだ。
👱♂️ つまり、彼はパスタ派ってわけか!
👨💼 日本の政治家文化って、まるで90年代のアメリカ政治みたいだ。間違ったネクタイ一本で失脚するんだから。
👱♂️ ふふ、英国の政治家は複数の家を公費で暖めてるってのにね。
🙍🏿♂️ ケニアの政治家もすぐにこの段階に達するさ。
👱♂️ これは西洋の政治家が牛乳一パイントの値段も知らない件と同じだよ。
👨💼 カナダじゃ関税で物価が大幅上昇したけど、5.7ポンド入りのインスタント米が12ドル。以前は8ドルだった。ライスは最安の食べ物さ。ラーメンは今や1ドル超えだし、オレンジジュースも1ドル超。水以外でライスボウル並の安さはないよ。
👩💼 ヨーロッパじゃ500gで2ユーロ。あまりにも安くて気にも留めなかったわ。肉や果物よりずっと安いのに、どうして他の先進国じゃこんなに高いのかしら?
👨💼 政治家が本当に責任を問われるなんて、羨ましい話だよな。
👱♀️ アメリカでもこんな“お仕置き”が導入されればいいのに。
🧑💼 大臣が良心を見せるなんて、ほとんど夢物語ね。
👨💼 グレービートレイン(税金で私腹を肥やす仕組み)を指摘するようなものかしら?
👨💼 日本の政治家の水準があまりにも高いだけの話さ。米国とは比べ物にならない。
👩💻 韓国の財閥は政府と密接すぎて、大統領も彼ら次第。テストでカン●ングしたお坊●●まがその後大スキャンダル扱いされるのもね……。
👨💼 中国でも責任追及はあるけど、汚職は都市が小さいほど凄まじい。
👱♂️ 「妻まで怒らせた」って、笑止千万だ。
👨💼 「妻を怒らせてしまった」と反省してるそうだが、本当に辞める理由を理解してるのか?
👨💼 年間で2.5倍も米価が高騰しているときに、「買ったことがない」なんて、そりゃ辞任ものだよ。
👨💼 昔、インドの財務大臣が国会で玉ねぎとニンニクの価格高騰について問い詰められたとき、「私は玉ねぎもニンニクも食べない」と言い放った。だから価格上昇なんて自分には関係ないと。そして何も起こらず、今も大臣を続けている。少なくとも日本じゃ、この男には責任を取らせたのだ。
🧑 そうそう、思い出すわ。まるで玉ねぎは庶民の食べ物みたいな傲慢さだった。
🧑 まさかと思ったけど、「日本の大臣が米を食べないと認めて辞任」って話かと思ったわ。日本文化をまるで理解していない大臣なんて、許せないよ。
👱♂️ 一方トランプは…果てしない●気リストを読み上げてるね。日本の大臣を擁護するわけじゃないけど、見出しだけで思わずクスッときたよ。
👨💼 どうやら「自分の行動に責任を取る」という概念があるらしい…北米のあの国には理解できない複雑な仕組みのようだ。
🧑 一方、4億ドルのジェット機をプレゼントされてるリーダーたちもいるんだぜ…。
👱♂️ 真面目な質問なんだけど…民主主義の国なのに、どうして大臣を投票で引きずり下ろせないんだ?方法はないのか?
👨💼 日本では、大臣は首相が任命し、首相は政党が選ぶ。その政党は国民の投票で選ばれるんだよ。
コメントは以上になります。
驚きと皮肉、そして羨望が入り混じった声が目立ちましたね。
政治家の失言が即座に辞任につながる日本の政治文化に対して、多くの国の人々が一定の敬意を示しており、「責任を取る」という姿勢そのものが、国際的に見ても希少であることが明確に示されています。
一方で、日本における米価高騰の深刻さや、国民生活との乖離についても注目が集まり、単なる国内の失言問題ではなく、社会構造や政策のあり方にまで目を向けさせるきっかけとなったと言えるでしょう。
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